人工授精と体外受精

人工授精とは、人の手で精子を子宮内に直接注入する方法です。精子に何か問題がある場合やヒューナーテストの結果が良くない場合、あと単身赴任などタイミングを図るのが難しい場合には適した方法です。あと、原因が分からない不妊の場合、チャレンジしてみる価値はあるそうです。私たちの場合は、精子に問題がなく、ヒューナーテストの結果も良好だったため、人工授精をしても受精の確率がそこまで上がらないだろうということでした。

体外受精は、排卵直前に卵子を体内から取り出し、人の手で受精をおこなう方法です。体外で受精させ、培養した受精卵を子宮に戻します。通常は、卵子に精子をふりかける方法でおこないますが、精子を細い注射針のようなもので吸い、卵子に刺して入れる顕微授精という方法もあります。ふりかけ法では、運動が良好な精子をある程度選別してふりかけますが、顕微授精では1匹の精子を選んで受精するので、より人為的な印象があるなと思います。

ところで、人工授精と体外受精って、どっちがどっちか分からなくなることがありませんか?でも人工「授精」と体外「受精」では漢字が異なります。日本語では音が同じで区別しづらいですが、英語では「授精」はinsemination、「受精」はfertilizationで、まったく違います。inseminationには、種を植えるという意味があり、漢字でも「授」と手偏がついていて、人の手で精子を送り込むというような意味です。体外受精の方法の一つである顕微授精も、「授」のほうになっています。でも漢字を見ないと分からないので、日本語でももっとわかりやすい名称にすればよかったのに、と思います。

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