妊娠・出産後のこと

2018年2月に妊娠が分かり、10月に男の子を出産しました。妊娠してからの経過は順調だったのですが、出産の際に容態が急変し、緊急帝王切開となりました。予想外の展開と痛みで、ひたすら流れに身を任せることしかできませんでしたが、無事に生まれてきてくれたときは、本当にホッとしました。

チョコレート嚢胞は妊娠を経て4cm程度になりましたが、期待していたほどは小さくならなかったな、というのが正直な気持ちです。妊娠中に破裂したら大変なことなので、それだけは回避できてよかったです。甲状腺については、出産後に病院に行ったところ数値が良好だったので、今は薬を一旦中断しています。生理は再開しましたが、周期はやはり長めです。当たり前ですが、一度妊娠したからと言って体質は変わっていません。今後2人目も欲しいと思っているので、通院を再開する可能性もあります。努力しなくても授かる人も多い中で、どうして私はそうじゃないのだろうかと思うこともありますが、それが私の体だし、受け入れて付き合っていくしかありません。太りやすいとか、風邪をひきやすいとかと同じかなと思います。

子どもは本当にかわいくて、日常のふとした瞬間に幸せを感じることが増えました。本当に授かってよかったです。子育ては大変なことも多いですが、悩んだりイライラしたりするたびに、なかなか授からなくて苦しかったことや、授かったと分かったときの喜びを思い出すようにしています。そうすると、日々の悩みやイライラなんて些細なことだなと感じます。

夫との関係も少し変わりました。夫婦2人で暮らしていると、2人の世界で互いに向き合っている感覚でしたが、不妊治療と育児を通して、同じ方向を向いて一緒に走っている感覚というか、同志のような存在になってきています。もともと学生時代はサークルの同期で、一緒に頑張っていた仲だったので、そのころの関係に戻ったような感覚も少しあります。その分、言い争いが増えたりもしましたが、大切な存在という意味では変わらないので、これからもなんでも相談しあって、共に生きていきたいと思います。